
銀行の基礎知識
仕組み預金の金利・利息の仕組み、特徴、活用法
リターン(金利や利息)は高めだけど大きなリスクも潜んでいる預金。新型預金とも。
仕組み預金(しくみよきん)とは、特別なデリバティブ(オプション)を付与した預金です。一般に通常の預金よりも高い金利を受け取ることができますが、その分他の預金と比較してリスクを抱えるほか、満期まで基本的に解約できないというリスクを抱えます。預金と名がついていますが、高リスク商品であることもあるのでしっかりと検討しましょう。
銀行によっては仕組預金ではなく「新型定期預金」などと表記されている場合もあります。ただし普通の定期預金とはリスクも内容も大きく異なるので注意してください。
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仕組み預金とは
仕組み預金とは名前のとおり、特殊な仕組みが施されている預金です。預金と名前がついているので、安全で元本が保証されている商品と従来の預金に対するイメージを持ったままの方も多いかと思いますが、この「仕組み」という言葉が意味するとおりかなりのリスク商品となることもあります。
仕組み預金とはデリバティブ・オプションなどの金融工学を駆使して、設計される金融商品です。
(用語解説ページ:「デリバティブとは」「オプション取引とは」)
預金という「一定期間預けることで、その代わりに一定の利息を供与する」という商品に様々なオプション(条件)を設定することにより、より高い預金金利を受け取ることができます。ただし、こうした仕組み預金はオプションを付与した商品ですので、各銀行が提供する商品によりその性質がぜんぜん違っています。たとえば、元本は保証されている商品から、場合によっては元本を下回るリスクがあるものまで様々です。ここですべての仕組み預金を紹介するのは不可能ですが、ネットバンクを中心に取扱量が増加している仕組み預金の仕組みやリスク・リターンを分かりやすく紹介していきます。
仕組み預金と普通の預金との違い
仕組み預金は「預金」という言葉がついているので、定期預金の一種かしら。と思ってしまうかもしれませんが、預金という名前がついているだけで、仕組み預金は株式や投資信託と同じ立派なリスク商品のひとつです。ここでは、仕組み預金と普通の預金との違いを分かりやすく説明します。
>>仕組み預金と普通の預金とで違うこと
仕組預金の種類
仕組預金は非常に複雑な金融商品です。2016年現在、下記の2種類のタイプおよびその派生タイプが中心となっています。
満期特約型仕組み預金(マルチコーラブル預金)
満期特約型仕組み預金(マルチコーラブル預金)とは、預金の満期期間についての特約が付されている預金です。最高満期が定められた上で、その間に銀行側は任意に満期を宣言することができる特約が付されています。たとえば、最大満期10年のマルチコーラブル預金の場合、銀行が5年間で満期を宣言して預金を払い戻すことができるタイプの預金となります。基本的には元本割れするリスクはない商品です。
>>満期特約型仕組み預金(マルチコーラブル預金)
元本通貨変動型仕組み預金
元本通貨変動型仕組み預金とは、為替レートの変動により、変動が一定となると、預けている通貨が別の通貨に切り替わって償還されてしまうという仕組み預金です。その代わりにかなり高い金利が供与されます。たとえば、円で預金して、為替レートが1ドル100円が1ドル95円以下になってしまったときは、ドルとして償還されます。
>>元本通貨変動型仕組み預金
当サイトで人気の高いネットバンクが提供している仕組預金を紹介します。
SBI新生銀行 パワーステップアップ預金預金期間が長くなるほど金利がアップする定期預金(仕組預金) 当初3年間は通常の定期預金よりも高い金利がつきます。また、その後SBI新生銀行側の判断で満期が最長10年間まで延長される場合があります。ただし、延長されると、1年ごとに預金金利がアップする特典がついた仕組預金となっています。 |
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